今日は幼稚園から一緒だったじゅんに教えてもらってラフォーレ原宿で開催されていた「高野口パイルファブリック展PUWAPUWA-12」に行ってきました。
生まれ故郷の橋本のとなりにある高野口、パイル産業をやっていることは知っていましたが、いざパイルと言われてもさっぱり。
夏に日本画家の十一さんに紹介されてフェイクファーの岡田織物さんにおじゃましたのですが、これもパイルなの??くらいな知識しかありません。
染めじゃなく織くらいの知識。
友達のじゅんはしきりに「再織、再織(さいおり)」と言っていたのですが、それもさっぱり。
あーやってこーやっての意味もわかりません。
とまあ、このくらいの知識で出かけてきたのですが、びっくりしました!
紹介された会社はジャガードの上からコットンでパイル織を施し、逆フロッキーのような生地を作っていたり、フロッキーかと思ったらギンガムチェックを織った上から全体に別珍を織り、上から処理をしてフロッキーのような柄を出したすごい生地とか。
みんなメイドインジャパンです。
すごく綺麗なベルベットがあったので「鼻緒に使えそう」とつぶやいたらその会社の社長が「あ、鼻緒用やったらこんなんありますよ」と見せてくれたのが「紀州本天」。
本天というのは、鼻緒の素材になる生地で毛足の短い硬めのベルベットみたいな生地です。
本天を作れる職人さんがいなくなってしまったので、その会社が作り始めたそうで「紀州本天」という名前をつけたそうです。
東京の履物屋さんに納めているとのこと。
そうなんだ!わたしが使っていたものも和歌山のものだったのかもと思うとうれしくなりました。
そして「再織」。
これはフェイラーなどに代表されるシュニール織のことで、和歌山の再織は明治時代に海外から手に入れたシュニール織を研究し、独自に開発されたものでした!
すごい。
ずっとずっと気になっていたものがいきなり目の前に現れて、自分が生まれたときよりずっとずっと前から隣町で作られていたなんて!
自分のデザインで作ってみたい。ポップでかわいいシュニール織を作りたいと思いました。
体験もできるそうなので、いつか作りに行きたいと思います。
自分が生まれた場所がこんなに面白いことをしていたなんて本当にうれしいです。
産業の根っこの部分は揺るがない技術力、素晴らしいメイドインジャパンです。